狩猟または有害鳥獣駆除において欠かせないアイテムの1つが車です。
車で狩猟スタイルが変わるといっても過言ではないくらい狩猟と車は綿密に関わっています。
やっぱり軽トラ?箱バン?ジムニー?そんな疑問にお答えすべく、狩猟に最適な自動車5選をご紹介します。
と言っても過言ではない車種がこのハイゼットデッキバン。
乗車定員4人で後ろの荷台に荷物が乗せれるのが魅力的。
どういった感じで使えるかというと、猟師4人に後ろの荷台に猟犬2頭乗せて猟場へ行き
マチに着く場所にほど近いところで同乗者を次々に下ろして行き、駐車した場所から勢子が猟犬を伴って山を攻めます。
獲物が獲れたら別の猟師が車を取りに行き、猟犬、獲物を回収後、次々と猟師を拾って山を下りるといった感じです。
荷台は猟犬2頭にイノシシは1頭載せることが可能。
荷台が汚れても水で洗い流せるところも魅力的ですよね。
後ろの座席に誰も乗せない場合は、シートをフラットにして荷物を積むスペースを確保することもできます。
同じ猟隊にも所有している方がいますが、かなり重宝されています。
狩猟だけでなく普段使いも使い勝手がいいでしょう。
ぬかるみにハマってしまったり、車高が軽トラに比べ低いため、立ち往生することもあります。
もっと快適に使用するためにリフトアップするもよし、最初からそういった場所へは行かないようにするという手もあります。
ハイゼット トラック ジャンボ
乗車定員は2人と少ないが荷台には猟犬だけでなく獲物も複数積むことができるのが魅力的。
走破性も問題なく、多くの軽トラは少々のキズは勲章でもあるため(そうでない方はスミマセン…)
悪路でも狭い道路でも時に草が生い茂っているところでも気にせず行くことができます。
最近はこういったジャンボタイプがトレンド。
助手席に狩猟仲間を乗せて、シートバックスペースには猟銃やちょっとした荷物を載せることが可能です。
ハイゼットトラックジャンボだけでなく、スズキからもスーパーキャリイといったシートバックスペースがある車種もあります。
軽トラをよく使うような例えば農家さんであれば狩猟以外でも使い道があるが、そうでない場合
普段使いが厳しく、狩猟専用車となってしまうため、購入費や維持費がなかなかペイできない。
だが、それを上回る魅力が軽トラにはあり、日本が誇る最強のトラックであることは間違いありません。
エブリイ
ここではエブリイを抜粋してみました。
ハイゼットデッキバンやハイゼットトラックとの決定的な違いは、荷室が囲われていることと
ターボのラインナップがあること。
4人乗車定員で猟犬の他、捕獲した獲物も積載することができます。
また、ターボのラインナップがあるため、非力な軽自動車でもパワーがあります。
今流行りのリフトアップをしたり、大口径のタイヤを装着したりすることにより最低地上高を確保することができ
悪路走行の性能を上げることは可能です。
山で走り回った猟犬の身体にはノミやダニがたっぷり。
車内に入れることに抵抗を感じる方も少なくありません。
ジムニー
なんといっても魅力的なのが軽自動車規格でオフロード性能が最強。
デッキバンや軽トラが行けないところでも行けちゃいます。
普段使いでも威力を十分発揮でき、狩猟だけに限らず、通勤やドライブ、悪路走行、キャンプ、釣りといった
アウトドア全般をこなすこともできます。
また外観もかっこよく家族ウケもいいでしょう。
中古であってもそれなりの値段がします。
中古車を選択する場合は、前オーナーがある程度どんな走りを知ることが大切で、駆使した走行ばかりをしていた車両は
見た目とは裏腹に程度が悪く、故障が起きることもしばしば。
また最大のデメリットは積載能力の低さではないでしょうか?
カモや小綬鶏(コジュケイ)、キジといった鳥猟であれば問題ないですが、イノシシやシカなどといった大物猟では
積載性能に難があります。
キャリアやトレーラーなどを導入して解消したいところですが、せっかくの小回りの良さを犠牲にしかねないので
よく検討することが大事です。
年季が入った車
壊れたら廃車にするような車であれば、泥まみれの靴でも平気ですし
仮にぶつけたとしても走行に問題なければ、気にもならないでしょう。
ノミやダニまみれの獲物も気兼ねなく載せることもできるでしょうし、ある意味で最強かもしれません。
今現在使っている車でそういったボロい車であればそのまま使えますし
車種を問わなければ10万円も出せば車検付きで購入することもできるでしょう。こちらは黒塗りばかりで申し訳ありませんが、筆者が以前乗っていた車。
タイヤの他、ブレーキパッドだけ交換しただけで、故障もなく乗り続けていました。
段差で下をこすっても平気で、やりっぱなしで乗っていましたw
嫁さんの車を買い替える時に手放し、嫁さんのお下がりを乗ることになりましたが
こういった車も狩猟車としてある意味で活躍することができます。
タイヤも比例してボロいので、パンクの危険もあります。
一般道で故障し、危険がないところまで逃避できるのであればいいですが
山中で故障した場合、レッカー移動というのもままなりません。
また、悪路走行では今まで挙げた中では最低レベル。
ちょっとしたぬかるみでもハマる可能性は高いでしょう。
砂利道であれば、ハマることはないかもしれませんが、専用タイヤではないため、パンクのリスクが上がります。
ゆくゆくはご自身の狩猟スタイルにあった車を購入する前提で、繋ぎとしての使用にとどめておいた方が無難でしょう。
まとめ
いかがでしたか?
全て筆者が実際体験した車種です。
ちなみに筆者はJB64ジムニーを狩猟車にカスタムして使用しています。
猟期は猟犬を乗せて猟場にも行きますが、狩猟対象鳥獣であるイノシシを捕獲した場合は
軽トラの荷台に載せてもらっています。
Facebookでの繋がりでJB64ジムニーで大物猟をしている方もいらっしゃいますが
やはり積載に難があるようで、キャリアが必須とのことでした。
ジムニーなどにキャリアを装着した場合、付きまとうのが法的な問題。
そのことについて以前、記事を書きましたので、気になる方は下記の記事も合わせてご覧ください。
もしジムニーを所有したままもう一台狩猟車として所有するのであれば軽トラ。
ジムニーを手放して次に狩猟車として購入するのであればデッキバンですね。
以上、何かしら参考になれば幸いです。
この記事を書いた人
新米猟師よりより
狩猟歴3年目の兼業猟師で週末猟師。
元スキューバダイビングのインストラクターで潜水士。
前世はポリネシア人の漁師らしい。
YouTubeチャンネルJIMNY 4 LIFEにてJB64ジムニーの紹介動画や
狩猟、釣り(主にカヤックフィッシング)、キャンプの映像を配信中。
ブログ、Facebook、Instagram、TwitterなどのSNSでも情報を配信。
夏はカヤックフィッシングやキャンプ、秋口〜春先にかけては主にイノシシの有害駆除の様子を
自身のYouTubeチャンネルで配信。
だが、全く法律違反していないのに誰かが通報し、警察署へ呼び出され
そのことをYouTubeで言って、記事を書いたらバズる。
先日有料級の記事を書いたらえらく好評だったので、シリーズ化したいと思ってる。
人気記事
趣味はプロレス観戦。
好きなプロレスラーはケンドーカシンなどのマスクマンや、グレートムタなどの怪奇派レスラー。
猟犬カシン
令和元年11月22日生まれで今現在1歳8ヶ月のオス。
(2021年7月現在)
よくラブラドールレトリバーに間違えられるが
父に実猟系の紀州犬、母に日向犬を持つ純和犬。
名前はプロレスラーのケンドーカシンに由来する。
普段は人や飼い犬に対してフレンドリーな性格を持つが
イノシシを前にすると勇猛果敢に吠え立て突っ込み、場外乱闘を得意とする。
そのため常に生傷が絶えない。
今年(令和3年度)の活躍に期待。
YouTubeでのカシンの成長記はコチラ!
猟犬見習いタイガー
令和3年2月2日生まれ。
(正式な誕生日は分からないが、大体このくらいだろうとしている)
保健所がかけた罠で捕獲され、殺処分のところを引き取り
猟犬見習いとして飼育、訓練中。
名前の由来は息子の意見を採用し、タイガーマスクからタイガーと命名。
だが、筆者は勝手にタイガージェットシンから由来と決めつけているが
第一希望であったブッチャーにしておけばよかったと後悔している面もある。
好き嫌いは全くなく、とにかく食欲旺盛。
スワレ、オテ、オカワリ、フセ、ゴロン、呼び戻しはほぼマスター。
来期(令和3年度)デビューの予定なので、箱罠にイノシシがかかり次第、単犬であててみたいと思っている。
YouTubeでのタイガーの成長記はコチラ!