おはようございます、よりよりです。
手負いの人間だと大人しくなるイメージですが(※あくまでイメージで実際は分かりませんが…)
手負いのイノシシは最後の力を振り絞って暴れまわる特性があります。
早速、ニュース記事を見てみましょう。
14日午前7時5分頃、兵庫県相生市那波野の住宅地で、通行人から「けがをしたイノシシがいる」と県警相生署に通報があった。同署の警察官5人と県猟友会に所属する同市の非常勤の男性職員(74)が駆けつけたところ、イノシシは畑に逃げ込み、盾で制しようとした警察官2人と男性職員の計3人が腕や脚をかまれて軽傷を負った。イノシシは約1時間15分後に駆除された。
同署の発表では、イノシシは体長1・4メートルの雄。両前脚をけがしていたといい、駆除を手伝った近くの男性(71)は「イノシシは体を引きずっていたが、勢いがものすごく、警察官がはじき飛ばされた」と話していた。
現場はJR相生駅の東約1・5キロの住宅街。
イノシシが両前脚を怪我していた原因はこの記事では伝えていないので
あくまで推測ですが、罠にかかったところを逃げたのではないか?
と思います。
というのも事件が起きたのは午前7時5分頃で、発砲開始時間前だからです。
もしかして前日、被弾していたのかもしれませんが、それであれば生き絶えていたでしょう。
もちろんイノシシ同士のケンカや野犬との絡みもあるかもしれませんが
両前脚を負傷するというのは考えにくいですね。
例えば、片方の足にくくり罠がかかって、うまく逃げたものの
また別のくくり罠にかかって、逃げ果せた…。
うーん、これも無理があるような気もしなくもないですが
いずれにしても、両前脚を負傷していたのは間違いないようで
3名の方が負傷する事態に発展したとのことです。
人間には盾が有効でしょうが、イノシシには通用しなかったというところでしょうか。。。
今回の現場というのは、兵庫県相生市の住宅地でグーグルマップで調べてみました。
なるほど、山深い地域ですね。
令和3年度兵庫県鳥獣保護区等位置図で調べてみると…
水色が銃猟禁止区域で相生市も一部その区域に入っていますが
イノシシが住宅地に現れた場所は相生市那波野。
北部と中南部で性質が異なりますが、北部の方の住宅地であれば
播磨JCT付近の山に生息するイノシシと思われるので銃猟禁止区域ではなく乱場
と呼ばれる一般の猟場ですね。
中南部であれば銃猟禁止区域なので、猟銃を使った狩猟はできないので罠猟
もしくは猟銃を所持した有害鳥獣捕獲員による有害鳥獣駆除となるでしょう。
この辺りは自治体によって大きく変わるので分かりませんが、僕の地域の規則ではそうなっています。
話を戻しまして
今回のような怪我をするような事故に発展しないためには
緊急時のみ住宅地での発砲を許可する(もちろんバックストップは山など安全な場所に限る)
あとは獣医、もしくは特別に許可された者による麻酔銃の使用でしょうね。
ただ、法律で明確にしない限り、する方はいないでしょう。
というのも、以前、このブログでも紹介したように
警察から頼まれて発砲してクマを射獲したのに、住宅地での発砲ということで
猟銃所持許可を剥奪された事件を猟銃を所持する猟師はみんな知っていますので…。