おはようございます、よりよりです。
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、僕の天敵?の1つでもある孟宗竹(モウソウチク)について触れたいと思います。
孟宗竹は、北海道から南西諸島まで広く分布している竹の一種です。
この竹は、日本の風景に欠かせない存在であり、古くから多くの用途に利用されてきました。
しかし、近年、孟宗竹が環境への悪影響が明らかになってきました。
この記事では、孟宗竹についての興味深い事実と、これからの未来について詳しくご紹介したいと思います。
孟宗竹の歴史と用途
孟宗竹は、その美しい緑色と細長い茎で知られ、日本の里山に多く見られます。
古くから、孟宗竹は日本の文化や生活に深く根付いており、様々な用途に利用されてきました。
以下はその主な用途です。
1. 建築材料
孟宗竹は、竹垣などの建築材料として広く使用されてきました。
その軽量性と強度と美しい外観から、多くの建物で利用されていました。
2. 工芸品
ざるやすだれ、箸といった竹細工として利用されていました。
今でも竹の柔軟性と耐久性を活かして、かごや籠などが作られています。
3. 食材
孟宗竹の新芽は「タケノコ」として知られ、食材として人気があります。
春になるとタケノコ掘りが行われ、季節の味覚として楽しまれています。
孟宗竹の問題と環境への影響
一方で、近年、孟宗竹が環境への悪影響を引き起こしています。
以下はその主な問題点と環境への影響です。
1. 産業管理外来種への指定
環境省は孟宗竹を産業管理外来種(産業又は公益的役割において重要であるが、利用上の留意事項が求められるもの)に指定しました。
これは孟宗竹が、自然環境に与える影響を懸念しての措置です。
2. タケノコ市場の変化
孟宗竹は、タケノコの収穫のためにも栽培されてきました。
しかし、安価な中国産のタケノコが輸入されることで、国内のタケノコ市場に変化が生じました。
これにより、孟宗竹の需要が低下し、竹が放置されるケースが増えました。
3. 竹山の荒廃と害獣の問題
孟宗竹は比較的低山で栽培されていたんですが、後継者不足により放置されるようになりました。
この結果、野生動物(例: イノシシ)が竹山に棲みつくようになり、住宅地や農地に下りてくる原因の1つと考えられています。
持続可能な未来への道
こうした問題に直面しながらも、孟宗竹を持続可能な資源として活用する取り組みが進められています。
持続可能な未来への道を模索するためには、以下の点に焦点を当てる必要があります。
1. 孟宗竹の適切な管理
孟宗竹を竹紙として再利用したり、チップ化して堆肥にしたりしています。
かく言う僕も竹紙で名刺を作っています。
2. タケノコの再評価
中国などから安価で輸入されているタケノコですが、一方で国産にこだわる根強いファンもいます。
福岡県北九州市小倉南区の合馬産のタケノコは全国的にも有名で、料亭などでも人気のある高級食材です。
3. 里山の保護
竹山の荒廃に伴う害獣の問題を解決するためには、里山の保護や持続可能な管理が必要です。
地域社会との協力によって、竹山と生態系の調和を取る方法を模索すべきです。
現状の里山を知るには…?
YouTubeチャンネル“猟犬たちと九州の猟師【イノシシハンター】”では、孟宗竹の現状や里山問題をリアルに配信しています。
害獣問題と環境問題は同列です。
ぜひ、チャンネル登録、ご視聴よろしくお願いします。
最後に
孟宗竹(モウソウチク)問題は、間違いなくさらに悪化することでしょう。
この問題を先送りした結果が今にあります。
竹は私たちの文化や生活に欠かせない存在であり、その価値を守る一方、竹害は喫緊の課題の1つであることを認識する必要があります。