おはようございます、よりよりです。
このブログではイノシシに関する様々なニュースを取り上げてきましたが
韓国の朝鮮日報のニュース記事を取り上げるのは初めて。
今回は韓国で発生したアフリカ豚熱のニュースをお伝えします。
野生のイノシシを介してアフリカ豚熱(African Swine Fever=ASF、以前の名称:アフリカ豚コレラ)が韓国全土に広がりつつあり、政府が対策準備に頭を痛めている。熱病にかかったイノシシが移動できないよう、移動経路の各地に鉄柵を立てたものの、十分でない状況だ。
初めて野生のイノシシからASFが見つかったのは2019年、京畿道漣川郡でのことだった。このイノシシは北朝鮮から非武装地帯(DMZ)を通って南下してきたという説もある。これに対して、韓国環境部(省に相当)では韓国軍部隊と協議してイノシシの南下を阻止することを目標に、819億ウォン(約83億1400万円)かけて京畿道坡州市から江原道高城郡まで1418.3キロメートルにわたり鉄柵を設置した。しかし、南北を縦断する山脈「白頭大幹」に沿って移動するイノシシの経路を物理的に断ち切るのに十分でなかったということだ。京畿道・江原道一帯で発見されたASFは最近、政府の防衛線を突破して慶尚北道尚州市や忠清北道報恩郡まで広がっている。2019年に最初に発見された地点から慶尚北道尚州市功城面まで、直線距離にして239キロメートルも南下したということだ。
ASFはヒトを含めイノシシ科以外の動物には感染しない「豚の伝染病」だ。しかし、感染速度が速く、致死率が100%近いため、養豚農家に広がると致命的な被害が出る。このため、対策づくりが急がれている。
環境部が27日に明らかにしたところによると、ASFは今年673件発生し、累計2548件に達した。2019年以降これまでに21の農家が被害を受け、豚12万頭が殺処分された。新たに報告された民間農家被害事例はまだないが、ASFで被害を受けて殺処分を行った韓国国内21の養豚農家のうち、事業を再開したのは6カ所だけだ。現時点の被害地域は江原道・京畿道・忠清北道・慶尚北道などとなっている。政府は韓国全土のイノシシの5-8%がASFに感染したとみている。「韓半島(朝鮮半島)全域にASFが広がるのは時間の問題だ」と懸念されているのもこのためだ。
実はこのニュースのタイトルにもあるように、(上)なんですよね。
当然(下)もあるんですが、その記事は次回触れることにして
僕がこの記事で注目したところは、イノシシが北朝鮮から南下したところの記述。
ということはですよ
北朝鮮はもちろん、陸続きでもある中国でも蔓延しているのではないか?
と思いググってみると、以前ニュースになっていました。
北朝鮮アフリカ豚コレラ 韓国政府、初の発生確認ー日本経済新聞
中国でのアフリカ豚熱については非常に詳しく書いており、様々なデータもありますので
気になる方はクリックしてご覧いただきたいんですが、アフリカ豚熱発生以降
豚肉の価格が大幅に高騰しています。
これは北朝鮮も同様と思うのが普通で、規模は中国よりも遥かに小さいでしょうが
アフリカ豚熱の影響を受けているのは間違いないでしょう。
アフリカ豚熱(ASF)は、感染が確認された時点で殺処分しか有効な手立てはなく
食糧難に苦しむ北朝鮮は更なる大打撃を食らうことになるでしょうね。