おはようございます、よりよりです。
自宅前でクマに襲われたニュースが報道されました。
20日朝、富山県砺波市で、70代の男性がクマに襲われけがをしました。県内でのクマによる人身被害ははことし初めてです。このところクマの出没が相次いでいることから、自治体などが注意を呼びかけています。
記者リポート:
「けさ、クマの目撃情報があった砺波市鷹栖(となみし・たかのす)です。クマはあちらの奥から出てきて、こちらで作業をしていた男性にかみついたということです」午前5時前、砺波市鷹栖で散歩をしていた男性が、クマに襲われている74歳の男性を見つけ、警察に通報しました。
通報した男性は…
男性:
「そこからクマが出てきて、男性に飛びかかってきた。抱っこするようにして。そしてつめで引っかかれて、男性がばたんと倒れて、クマがこっちを向いて逃げていった」クマに襲われた男性は、両腕に切り傷などを負い、病院に運ばれ手当てを受けました。その後、男性を襲ったとみられるクマは、砺波市内の各地で相次いで目撃されました。
記者:
「けさクマが目撃されたおよそ1時間後に、南砺市野尻のこちらの空き家でクマが駆除されました」砺波市によりますと、クマは体長1.2メートル、体重50キロほどの成獣だったということです。クマに襲われてからおよそ5時間後、病院から帰宅した男性が当時の状況を語りました。
クマに襲われた男性:
「(記者:クマだと気づいて、どうでしたか?)そりゃあ、びっくり仰天でした。こんなところを歩いてくるなんて、ちょっと考えられなかったです」当時、持っていたほうきは、は血で染まっていました。
記者:「そのほうきで抵抗されたんですか?」
クマに襲われた男性:
「そこまでできなかった。自分の身を守ることで精いっぱいだった。めちゃくちゃな、力ずくできたっていう感じはしないですけれど、襲いかかってきたことには間違いない」富山県内でクマによる人身被害は今年に入って初めてです。県内では、このほかにもクマの目撃情報が相次いでいることから、県は2年ぶりにツキノワグマ出没警報を出して警戒を呼びかけています。
被害者の男性に大怪我はなく、不幸中の幸いといったところですが、僕が考える原因は3つ。
まず1つ目は、豚熱によってイノシシが激減し、生態系の変化が起こっている。
イノシシが減ればシカが増え、シカが減ればイノシシが増えることはよく知られています。
そこにクマが加わったというもの。
これは農水省のホームページから引用したものですが、赤い点が豚熱の陽性が確認された地点。
クマの目撃情報が多い県、実際にクマに襲われた県の多くで豚熱が確認されています。
そして2つ目。
クマは狩猟鳥獣ということで、猟期に限っては捕獲することが可能ですが
自治体によっては保護目的から捕獲を禁止しているところもあります。
僕自身、基本的には賛成で、以前から言っているようにイノシシを絶滅させるつもりはありません。
有害鳥獣駆除という活動は、増えているから捕獲するだけではなく
当然、減れば捕獲することをやめるわけです。
以前にもこのブログで訴えたと思いますが、僕たち猟師は絶滅してしまったニホンオオカミの
役割を担っている側面もあります。
話しを戻しまして
クマを保護していれば、当然頭数が増えるわけでして、今回の件に限らず目撃情報が増えたり
人的被害が増える可能性は多いにあります。
3つ目。
これは僕がスキューバダイビングのインストラクターの時の経験によるもの。
春先になると、アカウミガメが交尾のために目が血走っています。
スキューバダイビング中、アカウミガメがダイバーの背中に乗っかろうとする姿を
何度か目撃したことがありますし、僕自身
目の前まで近寄られたことがあり、「違う」と判断されたのか、泳いで行ったこともあります。
そういったことから、特に今回のようなケースはメスと間違えたのではないか?
と推察しています。
この説はおそらく僕だけですので、クマに詳しい方いらっしゃったら
どうぞ笑っていただきたいのですが、この時期に人的被害が出るのは発情期に関係するのではないか?
と見ています。
クマと共存共栄するためには、こういったものを常に携帯し
常日頃から予防する必要があるのかもしれませんね。