おはようございます、よりよりです。
今回は野生のサルに襲われ、反撃して衰弱死させた事件についてご紹介します。
まずは、ニュース記事から。
21日午前6時20分頃、兵庫県南あわじ市広田広田の住宅街で、50歳代の住民男性がサルに襲われ、指をかまれるなどけがを負った。
この男性が格闘しながらサルを捕獲。兵庫県警南あわじ署員がオリに入れ、市に引き渡した。サルは衰弱していたといい、まもなく死んだ。
市農林振興課によると、近隣では昨年11月下旬からサルが出没し、住民らが引っかかれたり、飛びつかれたりする被害の通報が5件あった。いずれも同じ若いオスとみられ、大きさなどから、今回のサルと同一個体の可能性があるという。
同課の担当者は「ここ数年、市民が襲われたという話は聞いたことがない。若いオスは群れを離れて単独行動することがある。遭遇した時は、身の安全確保を最優先してほしい」と話している。
このニュースのコメント欄にも、一定数のこの男性に対して批判するコメントがありますが
実際、ご自身が同じような状況に陥った場合、どうするのかを聞いてみたいですね。
このニュース記事から読み取るに、同様の被害の通報が5件あって
いずれも同一個体の可能性があるということから、5件以上の事件が起きていたと思われます。
※記事の下の同課の担当者の証言の「聞いたことがない」は誤りでしょうか?
もし本当に同じサルであれば、非常に危険なサルであることは想像にたやすく
野生のサルはなかなか捕獲できませんから、まず間違いなく男性を襲って
反撃したとみていいでしょう。
ちなみにサルは非狩猟鳥獣といって、猟期、非猟期に関わらず、捕獲できません。
自治体によっては有害鳥獣として指定してあり、有害鳥獣捕獲従事者であれば
捕獲、駆除することが可能な場合がありますが、捕獲方法や時期、場所、頭数など
その自治体によって変わります。
僕が住む福岡県北九州市でも、サルが人を襲う事件がありました。
ですが、こちらの地域ではサルは有害鳥獣に指定されておらず
僕らが山で見かけても捕獲、駆除はできません。
僕の家の周りでも、たまにサルの目撃情報があり、注意喚起のメールや呼びかけもありますが
僕自身、山でも一度もサルを見かけたことはありません。
おそらく生息地は限定的で、群れから離れたサルが何らかのきっかけで人を襲うことがある
とみていいでしょう。
今回の事件は、厳密にいうと野生のサルを捕獲、衰弱死させたということで
鳥獣保護法違反の可能性がありますが、まず間違いなく問題ないでしょう。
鳥獣保護区でのイノシシの有害鳥獣駆除について
YouTubeでもたまにご批判のコメントをいただくことがありますが
人間に被害が出てまでも保護する必要はないと思います。
イノシシもサルもシカ、クマ、カモシカ、タヌキ、アナグマ、カラスも含め
基本的に野生鳥獣は全て保護されています。
それは日本だけでなく世界中の国も同様で、猟期に限り狩猟鳥獣の捕獲は認められています。
サルがなぜ非狩猟鳥獣なのかというと、基本的に食べれないのと
(※昔、サルの脳みそを食べる映像を見たことがありますが…)
レアな動物であること、それよりも見た目が人間に近いからではないか?
と僕は思っています。
批判する方に僕は聞いてみたい。
あなたが、あなたの愛する人が、あなたのお子さんが同じ被害に遭った場合、あなたは
「人間の方が悪いんだ、仕方がないよ。」
と言えますか?