おはようございます、よりよりです。
今回も狩猟、有害鳥獣駆除における事故を皆さんとシェアすることで
少しでも事故を防ぎたいと思います。
15日午前9時39分ごろ、茨城県常陸大宮市諸沢の山林で、同所、無職、男性(84)が、わなにかかったイノシシにかまれて右脚を負傷、市内の病院に搬送されたが、右太ももの動脈損傷による出血性ショックで死亡した。イノシシは午後6時現在、見つかっておらず、大宮署は猟友会と連携して巡回するなど警戒している。
県警大宮署などによると、イノシシはオスで、体長約1.2メートル、体高約0.7メートル。男性は午前9時前に家を出て、次男(55)と2人で山林に入り、過去に設置したわなにイノシシ1頭がかかっているのを見つけた。こん棒で仕留めようと近づいたところを襲われた。次男が救急隊を呼んで現場に戻ると、イノシシは姿を消していた。くくりわなが付いた状態の可能性があるという。
救急搬送時、男性は心肺停止状態だった。10年以上前から、わなによる狩猟をしていたという。
県内で近年、イノシシに人が襲われた例として、つくば市内の自転車専用道「つくば霞ケ浦りんりんロード」で2018年1月、同市の男性が手足をかまれ、指を切断する重傷を負っている。
今回死亡した男性は84才で、罠猟歴10年以上のベテランの方とのことで
まずはご冥福をお祈りいたします。
その上で、この事故を振り返ってみますと
くくり罠がかかっている、ようはイノシシが獲れていると錯覚したのが原因だったのではないか?
と推測します。
というのも、実はこれはよくあるパターンで
くくり罠にイノシシやシカなどの獲物がかかっていると、獲物が獲れた!と思いがちですが
実はまだ獲れていない状態なのです。
止め刺しして初めて“獲れた”となるわけで、むしろ罠にかかっている状態は
非常に危険な状態にあるわけです。
そこは誰しも分かっていることだと思うのですが、猟を重ねるにつれて忘れる
もしくは過信するといったところでしょう。
こん棒を持って近づいたところ反撃されたとのことで
おそらく、こん棒でぶん殴って失神しているところを止め刺しするというパターンで
今までやってきていたのでしょうが
自治体や猟友会が推奨する止め刺しの仕方は、鼻くくり、鼻とりと呼ばれる道具を使って
イノシシの鼻を取り、身動きできない状態にしてナイフや槍などの刃物で止め刺しすること。
正直言って面倒ではあるでしょうが、イノシシは非常に危険な動物であることを
このニュースを通して再認識する必要があるでしょうね。