おはようございます、よりよりです。
貴重なニュースが報道されましたので、ご紹介したいと思います。
絶滅が危惧[きぐ]されている国の特別天然記念物ニホンカモシカの子どもが、熊本県高森町の山間部の下切地区でわなにかかった。目立ったけがはなく、すぐに山へ放たれた。同地区での目撃例の多くは成獣。今回は生後1~2カ月とみられる体長65センチの雄で、専門家は「県内に繁殖する環境が残っていることを示す貴重な記録」と話す。
16日朝、町の有害鳥獣捕獲隊として活動する男性(71)=熊本市東区=が、シカ用のくくりわなにかかっているのを発見。「イノシシかと思ったが、耳が黒く顔が白いのですぐにカモシカだと気付いた。親を呼ぶように、野太い声で鳴いていた」という。
県カモシカ保護指導委員らでつくる「くまもとカモシカネットワーク」(中薗朝子会長)によると、県内では下切地区での目撃例が多い。同ネットワークが同地区周辺に設置したカメラに親子が写っていた事例はあったが、生きた子どもが今回見つかったことで「繁殖できる自然環境が残っていると裏付けられた。下切地区は県内だけでなく、九州でも貴重な場所」と分析する。
ただ、発見場所は集落に近い民家裏山の林道。本来、山奥で暮らすニホンカモシカが人里近くに姿を見せるのは、急増するニホンジカに餌場を追われていることも要因とみられる。
熊本、大分、宮崎3県の合同調査によると、九州山地では1994~95年、約2200頭(うち熊本は約270頭)が確認されたが、2018~19年の調査では約180頭(同約40頭)に激減したと報告されている。
中薗会長は「日本固有種で絶滅危惧のニホンカモシカが熊本に生きていることを周知し、誇りに思ってもらうことが保護への第一歩」と強調。「誤って捕獲した場合や目撃情報があれば、まず地元自治体へ連絡してほしい」と呼びかけている。高森町教育委員会☎0967(62)0227。(上杉勇太)
カモシカは天然記念物に指定されており、長らく非狩猟鳥獣となっていますが
自治体によっては増えすぎて、有害鳥獣駆除の対象になっていて管理捕獲している
と聞いたことがあります。
僕はというと、ニホンカモシカを見たことすらありませんが
実際、食べたことがある方によると、非常に美味しいとのことです。
まず間違いなく一生食べることはないでしょうが。。。
さて、今回シカのくくり罠にカモシカの子供がかかったとのことで、放獣されたとのことですが
個体数が激減していることが記事に書いてあります。
その背景には記事にもあるように、シカの増加の可能性があります。
一見、シカは可哀想な生き物のようなイメージがありますが、実は食に関して獰猛で
4つの胃を持ち、数多くの種類の植物を食べることができる。
また、シカは早ければ1歳から妊娠することができるのに対し、カモシカは初産齢は比較的高く
シカは毎年1頭の子供を生むのに対し、カモシカは2年連続してほとんど出産できないとのことです。
※シカの生態と被害対策(農水省)に詳しく書いてあります。
そういったことから、増えすぎたシカは農作物や植物に対してだけでなく
ニホンカモシカにも悪影響を与えていることが分かります。
カモシカを保護するためにも、増えすぎたシカを駆除する必要があるのかもしれません。