おはようございます、よりよりです。
お隣の山口県でのニュースです。
2021年度の山口県内のイノシシ、サル、シカなど野生鳥獣による農作物の被害額が約3億8900万円に上ったことが県のまとめで分かった。またネズミの仲間で南米原産の特定外来生物「ヌートリア」の被害も目立つ。県では22年度、鳥獣被害防止のため情報通信技術(ICT)を活用した捕獲機器の普及などに4億8100万円を計上した。
農作物被害額は、10年の約8億円をピークに減少。しかし、9日に県庁で開かれた県鳥獣被害防止対策協議会(会長=細井栄嗣・山口大准教授)で委員から「耕作放棄地の増加や農業従事者の減少を考えると、むしろ被害が増えている恐れもある」といった意見が出た。
鳥獣別の被害は、イノシシが最多の1億7400万円で全体の45%を占め、シカ9100万円(23%)▽サル6200万円(16%)▽カラス1900万円(5%)――と続いた。クマの被害は16年度以降は400万円前後で推移したが、21年度は250万円にまで減った。作物別被害では、水稲が全体の39%に当たる1億5000万円で、野菜7800万円(20%)▽果樹5900万円(15%)▽イモ類3100万円(8%)――などだった。外来種のアライグマ、ヌートリアの被害も増えているといい、特にヌートリアの被害額が増加。20年度は483万円だったが、21年度は712万円にまで増えた。
県は鳥獣被害防止のため、狩猟免許の取得支援、獣害防止柵整備、生息状況調査などを展開。22年度はICTを活用した自動捕獲、捕獲通知システムなどの導入マニュアルを作成し、県内のICT捕獲機器の普及などを図ることにしている。
県では捕獲した動物をジビエ肉に利用するための対策も進めているが、3月17日に岩国市で野生イノシシから豚熱(CSF)を県内で初めて確認。感染確認区域の半径10キロ圏内でのイノシシ肉の流通を自粛するよう国から求められており、委員からは豚熱の今後の影響も懸念された。
豚熱に感染したイノシシはこれまでに岩国、周南、下松3市で計22頭(6月9日現在)が確認されている。経口ワクチンを散布してイノシシに食べさせることで拡大防止を図っているが、県側は「まだ終息傾向になってはいないので、隣接する他県情報の収集をしている」と話した。【山本泰久】
ヌートリアは狩猟免許を取る時に鳥獣判別で習ったくらいで、見たことがありませんが
ウィキペディアによると、頭胴長40〜60cm、尾長30〜45cm、体重は5〜9kgと
大柄なネズミなので、見たら一発で分かるでしょうね。
元々は南米原産ですが、第2次世界大戦頃に軍隊の防寒用飛行機服の裏地として
世界各国で飼育されていたとのこと。
日本も1939年フランスから150頭が輸入され、飼育が奨励されていたとのことで
まさかこういった側面から大東亜戦争が出てくるとは思ってもみませんでした。
ちなみに味はイノシシに似ているとのことです。
先日、山口県で豚熱(豚コレラ)が発生し、対応しているという記事をご紹介しました。
未だ終息傾向にはないとのことですが、発生した別の地域の猟師によると
イノシシの姿を全く見なくなったとのことです。
害獣被害に遭っている農家の方からすると、イノシシが激減することは願ったり叶ったり
なのかもしれませんが、生態系のバランスが崩れるとシカの台頭やクマの増加が懸念されます。
また直接被害に遭っていなくても、飼料の買い手が減るなどの影響が出る可能性があります。
九州に上陸する日が来るのか、状況を注視しています。