おはようございます、よりよりです。
僕は福岡県北九州市で猟師をしていますが
お隣の山口県でクマに関するニュースがありましたのでご紹介します。
九州、四国ではクマは絶滅していると言われています。山口県内で2021年度に捕獲されたツキノワグマが49頭に上り、過去10年で最も多かったことが県のまとめで分かった。岩国市が28頭で20年度の2・5倍に急増し、県全体の6割近くを占めた。山口、広島、島根県の西中国地域で生息数が増加傾向にあることや、奥山が荒れて餌となる木の実が少なくなっていることが背景にあるとみられる。
県自然保護課のまとめによると、県内の捕獲数は20年度の39頭から25・6%増えた。市町別では、周南市が17頭で岩国市に続き、20年度から増減はなかった。他に萩市2頭、山口、下松市が各1頭だった。
岩国市では8月から12月にかけ、北部の錦町や美和町を中心にクリやカキ、家畜の餌などを食べられる被害が相次いだ。有害鳥獣としての捕獲は14頭に上った。残りはイノシシのわななどにかかる錯誤捕獲だった。
目撃例は実際にはあるものの見間違いという意見が大半で、僕自身もそう思っています。
ですが、本州は北は青森県から西は山口県まであり、陸続きである以上、可能性は否定できません。
僕の記憶が正しければ、山口県はクマの捕獲が禁止されているはずだったんですが
一定数のクマが有害鳥獣駆除で捕獲されていたのでしょう。
ですが、今クマの捕獲が増加しているとのことです。
クマは実際遭遇したことはありませんし、クマに対する知識が乏しいのですが
イノシシに置き換えてみると、まず、季節によって移動します。
僕の家の裏山は、どうやら冬に越す場所らしく、僕がくくり罠で1頭
6番が箱罠でイノシシを4頭獲って以降、罠にかかりません。
それどころか6番が仕掛けたトレイルカメラにはイノシシが1頭映っていただけで
僕がかけてる箱罠やくくり罠の近くには、タヌキばかりでイノシシは全くいません。
それは今年だけに限らず毎年そうですから、季節によって移動していると言っていいと思います。
また、人間も旬の野菜や魚などを食べるように、イノシシもタケノコなど旬なものを優先して食べます。
これは都道府県によって時期は変わることだと思いますが、例年1月頃からタケノコを掘って食べだし
4月頃には終え、孟宗竹林から別の場所へと移動しています。
前置きが長くなってしまいましたが
ニュース記事にある、奥山が荒れて餌となる木の実が少なくなったというのは
僕が山に入った経験からすると、矛盾していると思います。
奥山が荒れてるから木の実は増え、きちんと整備されている山は木の実が少ない
というのが正しいかと思います。
ではなぜ、クリやカキ、家畜の餌がクマに食べられる被害が相次いでいるのでしょうか?
そこは簡単に美味しいものが食べれるとクマが学習しているからだと思われます。
クマの正しい対処法は分かりませんが、イノシシであればフェンスで囲う、捕獲するの2点。
クマはイノシシに比べ力が強いでしょうから、頑丈なフェンスや電気柵などが必要なのかもしれません。