おはようございます、よりよりです。
和犬といえば一代一主と言われるくらい主人(飼い主)に忠実で、他の人には心を許さない
と言われますが、僕は一度もそう感じたことはありませんw
カシン、タイガーともに最初は警戒しても、3日間共にしエサを与えれば僕のことはさっぱり忘れそうで…w
「そんなことはないよ!」
と心優しい読者様はそう思われるかもしれませんが、むしろそういった飼育、飼養をしているところもあります。
どういうことかというと
多くの方は猟犬というと年中、狩猟犬として生活していると思ってらっしゃるでしょうが
これは逆で、1年のほとんどを愛玩犬として生活している中で、猟期のみ猟犬として活動する
といった方が正しいのです。
というのも、1年間のうち猟期はたった4ヶ月間だけなので…。
それも僕なんかは週末猟師。
1週間のうち土日のみしか活動しないので、1年365日中、32日間程度。
猟期外での有害鳥獣駆除も合わせても56日間程度。
たったの1/6程度しか活動していないことになります。
ですので、僕の猟犬の飼育、飼養の仕方は基本的に愛玩犬と同じ感じ。
違うところがあるとすれば、猟犬に必要な呼び戻しなどの訓練をしたり
箱罠にかかったイノシシにあてたりするところ。
それもカシンくらいになれば、そういったことも全くせず、たま〜にイノシシのいない山に放すくらいなのです。
こういった訓練も今思えば懐かしいですねw
話がそれているようで、実はつながっているのですが
新米猟師よりより的猟犬の飼育の仕方は、愛玩犬としても十分生きていけるように飼養すること。
一代一主のようなある意味でわがままで頑固な気質は抜いて、どんな人、どんな犬にもフレンドリーになること。
僕が住む地域は猟場と住宅街が隣接しているところがあるため
万が一、住宅街に行ってしまった場合でも人やもちろん飼い犬に危害を加えないため。
ちなみになぜ、人、飼い犬で終わってるかというと
どうやら猫に対しては敵対鳥獣としてしか見れないようで、何をどうしても追いかけてしまうのです。。。
ですが、山にいるネコは基本的に飼い主不明のノネコであるので問題なし。
万が一、外飼いのネコであってもすばしっこく、いくらカシンでも捕まえれないので
そういった意味では安心なのですが、山で猫を追いかけていてもイノシシを見つけると
イノシシの方へシフトチェンジするので、ネコの件は大目に見てやってますw
あともう1つ。
僕の身に何かがあって、仕方なくカシンやタイガーを手放さないといけなくなった時
また、まだ海のものとも山のものとも分からない猟犬見習いタイガーに
実は猟犬として活動できない大きな疾患が見つかったり、猟でどうにも使えない場合
残念ながら厳しい選択をせざるを得ません。
「かわいそうじゃないかー!」
「無責任じゃないかー!」
そんな声が聞こえてきそうですが、僕は猟師。
狩猟、有害駆除で使えない犬は必要ないのです。
だからといって、もちろんどこかに捨てるとか、保健所へ連れて行くだとか、まさか殺すなんてことはしません。
もしそういった厳しい選択をする日が来た時に、受け入れてくれる方に対してフレンドリーであることはもちろん
その方が飼育するにあたって飼いやすいであろう躾をするのが僕流の猟犬の育て方。
カシンにもそういった育て方をしました。
そういったところから、ベテラン猟師からすると猟犬にとって必要ないと思われる
すわれ、お手、おかわり、ふせを覚えさせ、耳掃除や爪切りがやりやすいように、ゴロン(横になる)
を覚えさせています。
ちなみに野良犬出身で猟犬見習いタイガーは、すわれ、お手、おかわり、ふせは、ほぼマスター。
ゴロンしてからの耳掃除や爪切りはただ今訓練中です。
以上のところから、そもそも一代一主といった飼育の仕方はしていません。
誰にでも、どんな犬に対してもフレンドリー。
これが猟犬のスタンダードであると思っています。
タイガーがんばれよwww
ちゃんと芸もできるし、呼び戻しもできるし。
動くものに対してちゃんと反応してるし。
人や他の飼い犬に危害を加える。
気性が荒い。
そういった犬は猟犬として失格だから使えないってことだよ。